2013年11月19日
筑波大学に通う留学生L・X君の感想〜後編

筑波大学に通う留学生L・X君からのThe Young Americans 参加の感想です☆
2回に分けて記載しております。
全編は下記をど〜ぞご覧下さい!
海外の留学生だからこそ!!
感じるとても面白い感想かも知れません☆☆☆
L・X君ありがとうございます☆ By つくサポ
☆後編☆
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ここまでYAの素晴らしさを語ってきたが、肝心の感想について語っていきたいと思います。ワークショップが終わってから周りの人たちと感想を分かち合ったが、そこで気になることがいくつかあった。
まず1点目。周りの日本人の友人の感想からは「YA達は自分を持っている」のような声が多数聞こえたが、私はそこが決定的な差異ではないと思う。私たちは自分がないのか?そんなことはない。確かにYA達は個性が強烈で、それを表現することに長けているかもしれないし、それに対して日本で生活している私たちは周りと合わせる協調性が重んじられるのかもしれない。そこにはお互いの文化性があり、何も卑屈になる必要はないと思う。では、友人たちはなぜそのような感想を持ったのだろうか。
私が思うに、それは「本気さ」なのだと思う。
読者様に問う、汝らは日々の生活、一日の人生に全力を尽くしているのか。少なくとも私は断固たる肯定ができなかった。日常において妥協することもあるし、生産性のない日々を過ごすこともある。でもYA達は違った。聞くところによると彼らは移動日を含めたワークショップを2~3つ連続でこなした後、休養日を1日はさんでまた世界各地にて活動するそうだ。上述したようにワークショップは非常にハードで、このようなシビアなスケジュールをこなしている彼らには感心するばかりだ。
限りある人生を全力で生きる!当たり前かもしれないが、日々本気、こんな風に生きることができたら自分ももう少し魅力的になれるのかなと、そう思いました。
2点目について。「YAのワークショップに参加したことで人生が変わった」という謎の感想もよく耳にしました。誇張表現だと思います。そもそも人生というのはこれまでの日々が積み重なったもので、一つ一つの経験が人格を形成しているのである。確かにYAのワークショップは劇的だったかもしれない。でもたかが3日で人生が変わるわけなどない!そうは言っても、ワークショップで「得たこと」、その経験はなにかのきっかけになるかもしれない。また、勘違いしてほしくないのは、その経験はYA達が与えてくれたものだ。これからその経験をどのように生かすか、つまり今後どれだけ自発的に動けるか、それこそがワークショップに参加した我々が真に考えるべきことではないのだろうか。
そしてキーワードである「得たこと」とはなんなのだろうか。私は「楽しさ」だと思う。楽しさの味を教えてくれたのだ。「楽しさ」を英語に直すと“fun”と“enjoy”があるではないか。ここで、私の尊敬するプロ野球史上最高の捕手である野村克也さんの言葉を借ると、
「楽しむ」という言葉は非常に興味深い言葉である。
英語では「ENJOY」というが、それは持てる力をすべて出し切るという意味合いが強いようだ。
すべてをかけて全力を尽くしてこそ「楽しい」のである。そこが、「FUN」との違いなのである。最近の若い選手は、「楽しむ」という言葉を「FUN」の意味で使っているような気がしてならない。
野村再生工場 野村克也 角川
とあった。YAで得た「楽しさ」も同じなのだと思う。元来、「楽しさ」には何かを成し遂げる際に辛さ・苦しさのようなネガティブな面もたくさんあるが、それらをすべてひっくるめて「楽しさ」というのではないのかと思う。
実際、ワークショップはとても疲れた、でもそれ以上にすべての参加者は楽しかったと笑顔だった。皮肉な話なのかもしれない。誰もが子供のころは毎日が楽しくて仕方なかったと思うが、大学受験を乗り越え、社会がもうそこまで待ち構えているモラトリアム期間に座している自分たちにとっていつの間にか無味乾燥な日々を送っていた。そこで「楽しさ」の再認識をよもや同世代の人に教わるとは。
総じて、非日常な3日間は非常に有意義な時間だったと思い、自分にYAのワークショップにおいてこんな貴重な体験をさせていただいたYA達、そしてサポーターのみなさん、もちろん一緒に参加した「戦友」、に感謝の意を表します。
少し長くなりましたが、最後に個人的な抱負としては今回の経験で得た「本気さ」・「楽しさ」というのをより多くの人々に感じてほしい。世界中の人がみんな自分の人生を楽しく・全力で生きることができたら、素敵な世の中になるだろうなーとか思ってみたりします。